はじめに
macOS で .NET Core 2.0 で開発実行するための環境として .NET Core 2.0 SDK のセットアップのメモを書きました。
Mac で .NET Core 2.0 開発実行環境を整える
そこで、今回は、統合開発環境として、JetBrains社の Rider を使ってみたいと思います。なんで、Visual Studio Code ではないのかっていうと、名前が Rider だからです。そして、
たぶんそろそろ@tnagasawa がRiderとBambooとJIRAを組み合わせたデモのシナリオを考えてくれているところ
— 山本 ユースケ (@yusuke) 2017年9月12日
への布石です(たぶん)。
すでに、記事を書きました(ただし、Bamboo ではなく、Bitbucket Pipelines での継続的インテグレーションで。
.NET Core 2.0 アプリを Bitbucket Pipelines で継続的インテグレーションする【注意点アリ】
この記事と合わせてご覧ください。
Rider
Rider はクロスプラットフォームな .NET の統合開発環境です。Windows, Mac, Linux で、.NET, .NET Core, Xamarin や Unity のアプリケーション開発が容易に行えるように支援してくれます。
有償の製品ですが、30日間のトライアルが可能ですので、まずは使ってみて有用なら購入するという評価アプローチがとれます。
ちなみに、仮面ライダーについては、こちら を参考にしてください。
Rider の入手
Rider は以下のサイトから無償ダウンロードすることができます。
[DOWNLOAD]ボタンがあるので、これをクリックします。ダウンロードしたファイルをダブルクリックすることでインストールをすることができます。
Rider のインストール

アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップすればOKです(10数分かかります)。
Rider の起動
起動すると初回は、検証処理が行われます(結構時間がかかります)。

以前の Rider の設定を取り込むのか聞かれます。今回は新規なので、「Do not import settings」を選択して[OK]ボタンをクリックします。

次に、プライバシーポリシーへの同意を求められるので、よく読んだ上で、[Accept]ボタンをクリックします。
Rider License Activation でライセンスを選択します。

JetBrains アカウントやコードを持っている場合は適切に入力して、[Activate]ボタンをクリックします。今回は、評価をしたいので、「Evaluate for free」を選択します。

[Evaluate]ボタンをクリックします。すると、評価についてのライセンス許諾への同意を求められるので、指定された URL をクリックして、内容を確認の上、[Accept]ボタンをクリックします。

Rider の UI テーマの設定セクションに突入します。お好みに応じて選択しましょう。私は、Default が好みなのでそのままにして、[Next: Editor Color Schemes]ボタンをクリックします。すべて既定にしたい場合は、[Skip All and Set Defaults]ボタンをクリックしてもよいでしょう。

次にエディターのカラースキーマを3つの中から指定できます。既定は、ReSharper Light です。私は、Visual Studio Light を選択しました。

[Next: Keymaps]ボタンをクリックして次に進みます。
次に、キーマップを選択します。

[Next: Default plugins]ボタンをクリックします。
次に、プラグインの選択を行います。各パートにある「Customize…」をクリックすると詳細な設定が行えるようになっています。また、不要な機能は無効にすることができます。

Web Development での詳細な設定は以下のような画面になります。

一通り選択したら[Next: Featured plugins]ボタンをクリックします。
次に、Vim editor エミュレーションや、Python 対応など嬉しい機能を別途インストールすることができます。

それぞれの[Install and Enable]ボタンや[Install]ボタンをクリックすると機能をインストールすることができます。
[Next: Getting Started」ボタンをクリックします。
情報リソースへのリンクが示されているので必要に応じて閲覧しましょう。
[Start using Rider]ボタンをクリックしたら、Rider が起動します。
Rider で開発をはじめる
Rider で開発をはじめるには、新しいソリューションを作成するか、既存のソリューションまたはプロジェクトを開くかします。

今回は、.NET Core の以前に作成したプロジェクトを開いてみます。
「Open Solution or Project」をクリックし、ソリューションファイルまたは、プロジェクトファイルを選択して[Open]ボタンをクリックします。

プロジェクトに関連するファイルがロードされます。

注意:
現時点で、.NET Core 2.0 は完全なサポートをしていないと警告がでます。
Rider Early Access で対応したプレビュー版を使えるようです。
※ コンソールアプリくらいは問題なくビルド、実行できます。
新規ソリューションを作成
次に、新規で .NET Core Web アプリケーションを作成してみます。
メニュー[File]→[New…]をクリックします。

今回は、ASP.NET Core Web App (Razor) のアプリを作成してみます。

一通りの動作可能なプロジェクトが自動生成されるのでそのまま実行してみます。
すると、既定で、localhost:5000 でアクセスできる Web アプリが起動しますので、ブラウザでアクセスしてみます。

バージョン管理
Rider では、Git, Mercurial でのバージョン管理もコマンド一発で(ローカル)リポジトリ作成ができ、すぐに管理下で操作できるようになります。
メニュー[VCS]→[Enable Version Control Integration…]をクリックします。

Git または、Mercurial (セットアップ時に選択した VCS によって異なる場合があります) を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
すると、(ローカル)リポジトリを作成してくれます。「操作は一瞬だ」(海東大樹 風に)。
Bitbucket と連携する場合は、Bitbucket Linky というプラグインを使うと良さそうです(サポート対象外)。
このプラグインを使うと、Rider から Bitbucket の情報にブラウザでアクセスしやすくしてくれます。

もちろん、add
→ commit
→ push
の一連の操作も Rider の IDE 上から実施できるようになります。

タスク、課題管理と連携
もちろん、Jira Software などとの連携も設定できます。
メニュー[Tools]→[Tasks & Contexts]→[Configure Servers…]をクリックします。

[+]をクリックして追加します。

今回は、Jira (JIRA) を選択します。

情報を入力して[Test]ボタンをクリックすると Jira にアクセスして検証が行えます。

Jira のタスクやバックログ駆動で Git ブランチを作成して開発が非常に容易に行えるようになります。

さぁ、お前のバグを数えろ!